2005年05月25日

そろばん

小学生の頃、珠算を習っていた。

それは3年生の時だった。
友達が「1ヶ月タダらしいから行こう」といったのがきっかけだった。

学校近くの商店街にあった珠算塾。
塾長の先生が、ほとんどの授業を受け持っているので、
この先生に習わないことはほとんどない。
ものすごく痩せていて、背が高め、
怒鳴ったりして迫力もあるけど、普段はものすごくおもしろい。
どっちかというと、子供に慕われる近所のおじさん、って感じだった。

暑い夏でみんながうだっていると、
アイスキャンディ奢ってくれたし、
寒い冬は肉まんごちそうしてくれた。(ほんとにたまにだけど)

多分3年生から6年の初めくらいまでしか通わなかったと思う。
やめたのは、別の塾に行くことにしたからだった。
だんだん難しくなって、級を簡単に上がれなくなったことも理由だったかもしれない。
でも通うことは嫌いじゃなかった。

いろいろ好きなものがいっぱいあった。
級が上がるとそろばんに貼るシールが、色とりどりで好きだった。
確か3級になるともらえた、そろばん型の金の文鎮も好きだった。
伝票算も結構好きだったし、
先生の「ねがいましては〜〜」という節の入ったような口上が、
今でも耳に残るくらい好きだった。

それなのに、
わたしは今、そろばんで計算ができない。
足し算と引き算しかできない。
あのころ、莫大な桁の割り算掛け算をやっていたのに、
あれはなんだったのか?

まったくもって不思議である。

社会人になって、わたしは実際に伝票算をやることになっていた。
でも、使うのは12桁の電卓だった。
子供の頃の技術は、なくすやすいものなのかもしれない。

わたしは時々、あの頃通った、そろばん塾のあたりに行ってみたくなる。
塾の前は若干の空き地で、始まるまでみんなで遊んでいた。
そしていつも、おでん屋台のおじさんが来ていた。
毎回、わたしは10円のじゃがいもを食べ、
15円のちくわぶを時々たべて、
案外それが行き続けた原因だったのかもしれない。

そしてもうひとつ、
級が上がっていって、時間が遅くなった頃、
家までの道が暗いので、母がよく迎えにきてくれていた。
そろばん塾の近所には、アイスもなかの店があった。
時々だけど、母はアイスを買ってくれたものである。

もうそんな店もないかもしれない。
そして、多分、あの先生も、あの塾も、
すでにないかもしれない。
posted by かてりな at 12:11| 埼玉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
仕事の時そろばんを持ち込んだことがありました。
トニー谷?とか大体おじさまに言われます。
子どもの頃より指が太くなっていて意外と上手くはじけません。
今はそろばんさわることもありません。
(仕事でも電卓を使用)
Posted by やかん at 2005年05月25日 19:53
やかんさん、確かに指が太くなったと感じますね。
うちの近所の郵便局でも、ついこないだまでそろばん使用だったのに、
最近は電卓になっちゃったようです。
仕事で使ってるひとをみると、妙に感動しちゃいます。

実はわたしは娘にそろばんやらせたいんですが、乗ってくれません。近所にあるんですが、週3回もあって通うのも大変なんですがー。
「バレーやりたい」と言われてるんですが、聞くところによると、バレーは「母の会」みたいなのが存在して、かなり大変だとか・・・却下・・・。
Posted by かてりな at 2005年05月26日 02:08
バレーですか?
バレエですか?

バレエは娘がやってますが、いいですよ。
親は大変?と聞かれれば大変としか言えません。
発表会前には頭の中がバレエ音楽でいっぱいになります。
Posted by やかん at 2005年05月26日 08:03
そうか、バレエとバレーで違うんですね。
踊るのがバレエですね。
どっちかというと、バレエのほうに嫌な思い出が多いので、やらせたくないのかもー。
やかんさんのお嬢さんくらいの年でやってると、結構大変そう。でも体も細そうだし、衣装つけたら可愛いでしょうねー!
Posted by かてりな at 2005年05月26日 08:48
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